
近視抑制治療とは?
日本は海外に比べて、近視の子どもが多いとされています。特に学童期に進行しやすく、一度視力が落ちると自然に回復することはありません。また強度の近視になると、将来的に緑内障や網膜剥離などのリスクが高まるので、できるだけ早い段階で近視抑制治療に取り組むことが重要です。
- 一部自由診療です。

当院の近視抑制治療
当院では「オルソケラトロジー」
「アトロピン点眼(マイオピン点眼0.01%濃度・リジュセアミニ点眼液0.025%濃度)」
「多焦点ソフトコンタクトレンズ」「ZEISS マイオキッズレンズ」による
症状やご希望に応じてご提案いたしますので、
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは専用のコンタクトレンズを夜間使用することで、角膜を矯正します。
寝ている間に治療を行い、昼間は裸眼でお過ごしいただけます。

オルソケラトロジー装用までの流れ
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事前検査
視力や角膜の形状を検査して、適用できるかどうかを確認します。
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テストレンズ装用
実際のレンズを装用して、フィッティングなどを確認いただきます。
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オルソケラトロジー
レンズ処方 テストレンズを装用して問題がなければレンズを処方します。
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装用開始後、
定期検診 指定した日からレンズの装用を開始していただきます。装用開始後は治療の効果の確認のために、定期的にご来院ください。必要に応じてレンズを交換することもあります。
オルソケラトロジーのよくある質問
どんな人に必要ですか?
スポーツをされている方、職業上または資格取得のために裸眼視力が必要な方、普段メガネやコンタクトなどで不便を感じている方、近視抑制を希望の方など
通院期間はどのくらいですか?
基本的な定期検診スケジュールは、翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、その後は6ヶ月ごととなっておりますが、状態により医師の指示に従ってください。
年齢制限はありますか?
年齢制限は特にありません。一般的には小学校高学年から、50歳頃までの方が適応となります。
危険ではありませんか?
通常のコンタクトレンズと同じです。 適切なケアと医師の指示に従って使用してください。
治療に向かない人はどんな人ですか?
近視や乱視が強度な方、眼疾患のある方、コンタクトのケアができない方等。いずれも、検査などでわかりますのでご相談ください。
レンズの扱い方が難しいのでは?
多少注意を要しますが、基本的な扱いは通常のハードコンタクトレンズと変わりません。
注意しなければならないことは何ですか?
オルソケラトロジーは、屈折矯正を目的としてデザインされた特殊なコンタクトレンズです。したがって、日本眼科学会 眼科専門医の指示による装用スケジュールを守ることによって、適切な矯正効果を得ることができます。
オルソケラトロジーを受ける方
- オルソケラトロジーが初めての方は、12:00~16:00の間にご来院ください。
- オルソケラトロジーのケア用品は別途購入が必要です。
- オルソケラトロジーは自由診療です。治療費用:片眼 70,000円(税込)、両眼 140,000円(税込)
- 副作用・リスク:角膜の形状や眼の状態によっては、治療を受けられない場合もあります。
- オルソケラトロジーは経過により治療期間や治療回数が異なります。
アトロピン点眼(マイオピン点眼0.01%濃度・リジュセアミニ点眼液0.025%濃度)
お子さまの近視の進行を抑える目薬です。一日一回の点眼を行うことで、近視抑制の効果があります。
治療の対象
原則は下記ですが、18才くらいまで、または近視の強度な方も可能です。
- 12歳以下の学童
- 3ヶ月ごとの定期通院が可能な方

- 自由診療です。マイオピン点眼0.01%濃度 3,500円(税込)、リジュセアミニ点眼液0.025%濃度 4,000円(税込)
- 副作用・リスク:瞳孔が一時的に大きくなり、まぶしさを感じることがありますが、数時間で元に戻ります。近視の進行が完全に止まるわけではありません。手元の見えにくさ、アレルギー症状(眼のかゆみ、充血、皮膚の炎症)、動悸などが起こる場合があります。
アトロピン点眼の治療の流れ
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診察・検査(保険診療)
治療の対象であるかを検査・診察で確認します。
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初回検査(自由診療)
検査・診察・治療内容の説明を行い、点眼薬の使用を開始します。
点眼薬使用開始後にまぶしさ、手元の見えにくさ、アレルギー症状(目のかゆみ、充血、皮膚の炎症)、動悸、その他気になる症状がありましたら当院までご連絡ください。 -
1ヶ月検査
検査・診察・点眼使用後の状況を確認し異常がなければ点眼薬を追加処方します。
- 点眼薬による異常が認められた場合は治療を中止する場合があります。
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定期検査
原則として3ヶ月ごとに定期検査を行います。(定期的に視力などを検査し治療を評価します。)
治療は2年以上継続していただくことをおすすめいたします。
多焦点ソフトコンタクトレンズによる近視抑制治療
一般的には、老視矯正のための遠近両用コンタクトレンズとして知られています。
網膜の周辺部などの焦点ボケが軽減されることで、眼軸の伸びが抑えられ、近視の進行が抑制されます。
また、眼に直接装着されることで視線の移動にも追従するため、視軸上から網膜周辺部まで焦点が制御される点で有利とされています。
【特徴】
①ソフトコンタクトレンズなので装用時の違和感が少なく、スポーツ時にも使用可能です。
②オルソケラトロジーの適応範囲を超えた強度近視のお子さまにも使えます。
③1日使い捨てなので、衛生面や管理面でも有利です。
※定期検査:約1週間後、約1ヶ月後、その後は3か月ごと
※治療の流れ:診察・検査後、適用を確認し、レンズ装用を開始します。

ZEISS マイオキッズレンズ
マイオキッズレンズは、お子さまの近視進行を抑えるために、特別に設計された眼鏡レンズです。長時間の細かい作業のピント調節など眼への負担を軽減し、手元作業時の緊張を緩和します。
- 治療の流れ:当院では眼鏡処方のみを行い、取り扱いのある眼鏡店で作成いただきます。
